こっけのあちらこちらのこと

こっけです。自分の言いたい事を"うまく"伝えるために始めてみました。

バンドってやつ

THEこっけんろーるBANDが決まっているライブをもって、解散になる。

 

2012年に僕が当時組んでいた"うすしお"というバンドが解散になった。2009年の年末のRO69JACKで優勝。全国流通のミニアルバムをリリース。当時大学生だった僕は、ああこのままバンドマンとして有名になって武道館とか横浜アリーナとかでロックしていくんだろうな、とか、まじで思っていた。そうやって親も説得した。いわゆるシューカツはしなかった。ロックに就職、そう思っていた。実際にそうなったかどうかは分からないまま、バンドは解散した。

うすしおの最後のライブが2012年9月30日@新宿JAM 台風の日だった。この日の打ち上げで、こっけんろーるのプロトタイプのバンドが結成された。当時OLD JOEのBa.カメヤマケンシロウうすしおのサポートで叩いてくれていたDr.柿内宏介と僕の3人でスタジオに入ることになった。すぐにメンバーが見つかるってのは、嬉しかった。

2012年12月30日@下北沢Club251 こっけ&THEこっけんろーるBAND という名義で初ライブだった。そこから約4年間。色々あった。

会場限定盤DEMO(僕自身もホンモノ持ってない)を作ったり、レコ発したり、猪苗代ヒライテルFES、出れんのサマソニ!?にみんなの投票のおかげで出れたり、モーモールルギャバンのワンマンのO.A.で京都磔磔でやったり、初ワンマンソールドアウトできたり、影山がぬけたり、スリーピースになって東京パピーズとリーガルリリーと共同企画オセカドやったり、遠征呼んでもらったり。

どんなことあっても、乗り越えられると思ってたし、乗り越えて来ていると思ってた。前に前に、進んでいると思っていた。

 

でも、それは、みんなの気持ちではなかった。壁を乗り越えれば乗り越える度に、癒しきれない傷、持ちきれない荷物、捨てられない宝物、忘れられない夢、色んなものを選択してる中で、それぞれの気持ちってのは生まれてくるものだから。

それでも続いていくバンドもいるし、続かないバンドもいる。"バンドは生きものだ"とよく言うけれど、もちろんそうだけど、バンドを作っているメンバー1人1人が生きものなんだ。それぞれの人生があって、その中で1つになって続いていくものだ。分かってはいたけど、分かってはいなかった。ごめんね。

 

僕はもう、バンドは出来ないかもしれない。バンド編成でのライブはやりたいけど、バンドは出来ない。それだけ特別なもんなんだと思う。バンドってやつは。これからは僕が、僕として、1人だけど、精神的には、バンドとして、音楽を続けていくんだ。とても心細いけど、不安もあるけど、その分楽しみなことも多い。

今まで一緒に色んなことしてきたメンバーも、お客さんも、友達も、家族も、みーんな、本当にありがとう。そしてこれから先も、一緒に色んなことしていきたい。一緒に見たい景色があるよ。引き続き、よろしくっす。

 

全てのバンドってやつに、

最高のリスペクトを込めて、

そしてこれからの僕を含むみなさんの、

素晴らしい未来を願って。

 

2016.11.12

こっけ(THEこっけんろーるBAND)